文芸同人誌案内掲示板
受贈御礼 - ひわき
2025/11/30 (Sun) 21:37:54
紹介する7誌を戴き、ありがとうございます。
●「北斗」十一月號(名古屋市西区)は小説2編とエッセイ、評論ほかを掲載。寺田繁さんによると「文化センターの小説講座はそれなりの人気」また「大学の文学部も受験生に敬遠されながら、逆に文芸サークルは活発」なのだそうです。その方たちは何処で書き続けておられるのでしょう。同人誌とつながらないのはどうしてなのでしょう。紹介ページを更新しましたので、ご確認ください。
●「あるかいど」第79号(滋賀県大津市)は小説9編と詩、特別企画「没入特集 好き推しセレクションズ」に加えて「飯塚輝一 追悼特集」を組んでいます。飯塚氏は40年以上にわたり同誌とともに歩んでこられました。また大阪文学学校のチューターとして現在も活躍する作家に関わられました。享年92歳とのこと。6名の方が文章を寄せられ、氏による「アルカイド号乗船の頃」を掲載しています。
●「季刊 遠近」第91号(東京都板橋区)は小説6編と随想、コラムを掲載。逆井三三さんによる「サンゾー書評91その四」は「九州文学」587号掲載の4作品が対象です。自作を他の同人誌の方に読んでもらえるのもうれしいし、なにより有り難いですね。紹介ページを更新しましたので、ご確認ください。
●「文芸 百舌」10号(大阪市城東区)は創作7編と詩、エッセイ、旅日記ほかに加えて、十号記念特集「百舌 あれこれ」を掲載。創刊号からの総目次も載っています。「豊中文学」終刊時に在籍していた8名の方たちが創刊されました。入れ替わりがあましたが、現在は10名が参加。毎号の表紙は「ならき・りえこ」さんと倉橋玲子さんによる百舌の墨絵です。いつも墨絵特有の存在感に見入っています。
●「さくさく」93(東京都台東区)は小説22編とノンフィクション、詩、随筆を掲載。文学市場が発行している同誌は今号も大豊作で市場は賑わっています。松風直美さん作の表紙は来年の干支、馬が描かれています。坂本和子さんの「編集後記」にいつも納得したり励まされたりしています。「あなたの書く作品は、うまく書けてもかけなくても、あなたの作品です。とてもかけがえのない作品なのです。」と記されています。紹介ページを更新しましたので、ご確認ください。
●「詩と眞實」918号2025年12月(熊本市北区)は小説3編と詩、紀行文、随筆を掲載。同誌では「月刊誌+赤字無し」対策として掲載料を変更されたそうです。10月26日付「熊本日日新聞」に本紙10月号から池田和義さん作「アントレプレナー」、田口圭さん作「母の貯金通帳」、吉田真紀さん作「ひと文字のくるぐる その四」の書評が載りました。
●「私人」第114号(東京都新宿区)は8作品と「尾髙先生の米寿を祝う」と題して16名の方が文章を寄せられています。本誌は朝日カルチャーセンター受講者の方たちが発行しておられます。氏は36年にわたり小説の読み方や書き方を指導してこられました。氏の言葉を引用します。「小説を書くということが、いまはきわめて孤独な行為になってしまっている。(中略)ひたすらひとりの仕事にいそしむしかない。おそらく、その仕事の困難を支える場が必要なので、私としては、同人誌がその役を少しでも果たせるならという思いがある。」