文芸同人誌案内掲示板
掲載御礼 - 田中 修
2026/01/06 (Tue) 19:55:56
アピ16号ご紹介ありがとうございます。アピも発行以来今年で17年を迎えます。高齢化が進んでいますが当面20号を目指して頑張りたいと思います。今後ともよろしくお願い致します。
「アピ」田中さんへ - ひわき
2026/01/08 (Thu) 09:46:36
書き込みをありがとうございます。
どこの同人誌も高齢化の問題を抱えていますが、もっとも有効な手段は発行し続けることかと。20号を目指して頑張ってください。
北陸地方の同人誌 - ひわき
2026/01/06 (Tue) 16:56:26
昨年12月に金沢市に行き、金沢文芸館を覗いてみました。
国登録有形文化財である建物は昭和4年に建てられた元銀行で、受付のカウンターは当時のものです。1階から3階まで3つのフロアに分かれていて、2階は「金沢五木寛之文庫」で著作や愛用品、記念品などが展示されています。どの階も整備が行き届いていて、自治体が地元の文化を大切にしていることが伝わってきます。
当HPでこの地域の同人誌紹介は「北陸文学」(金沢市)だけでしたが、新たに「イミタチオ」(金沢市)、「繋」(富山市)、「雪嶺文学」(金沢市)を見つけました。「名前」と「地域」のページに追加します。
これまで本誌を手にした同人誌を中心に掲載していましたが、発行元を確認した同人誌も加えます。利用してくださればと思います。
金沢は泉鏡花、徳田秋聲、室尾犀星を始め多くの作家や作品が生まれたまちです。生家跡地に建つ「泉鏡花記念館」の展示もとても興味深かったです。すぐ横の神社にはウサギが祀られていて、おじいさんが「ウサギを可愛がるといいことがあるよ、と聞いた鏡花さんがウサギをとても可愛がっていた」と、近所の子どものことのように話してくれました。
受贈御礼 - ひわき
2025/12/31 (Wed) 17:29:35
紹介する同人誌10誌と著書2冊を戴き、ありがとうございます。
2025年に受け取った同人誌はのべ91誌、著書は3冊でした。ご協力に感謝いたします。
●『のうというじ』中川由記子著は詩21編と掌編小説7編を収録。タイトルを見て「NO」が浮かび、批判的な内容を想像しました。でもそんなことはなく、著者らしい柔らかな感性で綴られた言葉が並んでいます。この方の作品は日常の身辺を題材とされることが多いですが、少し違った角度から捉えられていて新鮮な不思議な読後感が残ります。
●「アピ」16号(茨城県笠間市)は小説5編とエッセイ、短歌、川柳、詩歌を掲載。昨年、発行15周年を迎えられた当誌の今号は発行以来最大の14作品が載っています。ずっしりと手応えある214頁です。創刊号からずっとエッセイを発表されている川鍋さんが卒寿を迎えられたとのこと。このような方の存在は頼りになるし、ありがたいですね。紹介ページを更新しましたので、ご確認ください。
●「クレーン」47号(群馬県前橋市)は連載小説2編と小説3編に加え、特集「死ぬまでにしたい五つのこと」、書評、評論を掲載。特集の予告を見て自分は何も思い付かないので、掲載を待ってました。99歳になられた中山茅集子さんの「死ぬまでにしたいたった一つのこと」に心から納得。ここでは明かしませんが、誰もがしばし想いを巡らせることでしょう。紹介ページを更新しましたので、ご確認ください。
●「北斗」十二月號(名古屋市西区)は小説4編とアフォリズム、エッセイ、評論を掲載。同人の方たちの重なる訃報やホスピスへの入居が報告されています。発行人の竹中忍さんが編集後記で、次のように呼び掛けておられます。「胸の内の苦しさや朧な考えを具体化して世に問うこと。『北斗』はそのためにあり、仲間になりたい人には常に門戸を開いている。」紹介ページを更新しましたので、ご確認ください。
●「小説π」第16号(さいたま市大宮区)は9作品を掲載。「編集後記」は8名の方がたが短文を綴っておられます。お孫さんと障子張りをされた方、ロックバンドでライブ出演された方、盆栽にはまっている方など、それぞれです。紹介ページを更新しましたので、ご確認ください。
●「詩と眞實」919号2026年1月(熊本市北区)は小説2編と詩、随筆詩集、随筆を掲載。月刊の当誌は新年号です。11月30日付「熊本日日新聞」で本誌12月号から出町子さん「傾く」、宮本誠一さん「マイロック・ツイート・ラプソディ」、真行寺蓮さん「弔辞(父を送る言葉)」が取り上げられたそうです。
●『夢の如くにて御座候』新名規明著(弦書房)副題「斎藤茂吉と永井ふさ子」は茂吉53歳、ふさ子26歳の出会いからを丹念に辿った著書です。ふたりは昭和9年に正岡子規の「三十三回忌法要」で出会います。この時、茂吉には別居中の妻があり、4人の子どもたちの面倒は茂吉が見ていました。ふたりの恋愛は世間的にはいわゆる「不倫」でしたが、茂吉没後40年生きたふさ子は生涯独身を通しています。
●「ら・めえる」No.91(長崎市錦)は「田浦直氏追悼特集」を組んでいます。小説は5編、俳句、詩、童話、エッセイ、評論、「温故知新」を掲載。田浦直氏はおよそ40年間、発行人を務めてこられました。新名規明さんが追悼文で氏の自伝小説「『ルブルム先生』シリーズ」を紹介しておられます。「ルブルム」とは水虫の原因菌だそうで、皮膚科医でこの菌の研究に没頭された氏のあだ名だそうです。お人柄が伝わります。紹介ページを更新しましたので、ご確認ください。
●「海」第102号(福岡市中央区)は小説6編とエッセイ、詩、翻訳、短歌、俳句、コラムを掲載。同人の井本元義さんが「第19回まほろば賞」を受賞。おめでとうございます。今号に受賞作「ルーアンの復讐」に更に手を加えて発表しておられます。
●「北斗」一・二月合併號(名古屋市西区)は小説2編とエッセイ、評論を掲載。寺田繁さん筆「編集後記」で「カストリと同義の三号雑誌と言っても最早、死語に違いない。」と書いておられます。戦後、GHQに目を付けられて3 号あたりで終刊に追い込まれたのが名の起こりだそうです。私が聞いたのは「カストリ雑誌」の方で、戦後に安価で質の悪いカストリ焼酎が出まわり、3合のむと意識を失うと言われたことから3号で終刊と揶揄した言葉です。同誌は昭和24年創刊。今も年10回の発行を続けいおられます。紹介ページを更新しましたので、ご確認ください。
書き込み感謝 - ひわき
2025/12/29 (Mon) 18:56:55
にいなさん、ありがとうございます。当HPにストックします。
白石さん、当HPを利用してくださってうれしい限りです。よかった!
Re: 書き込み感謝 - 白石昇 URL
2025/12/30 (Tue) 07:51:25
こちらこそ有意義なサイトを運営してくださりありがとうございます。
このたび同人誌を作ったので献本させていただきたいのですが、胡壷窓口の樋脇様宛に送らせていただいてよろしいでしょうか?
長崎県の同人誌 - にいな
2025/10/06 (Mon) 17:53:45
長崎新聞2,025年9月28日に、「長崎県の同人誌」が載りました。取り上げられている同人誌は詩誌を含めて9誌。「ら・めえる」90号では草場里見さん、吉田秀夫さんの小説と藤澤休さんの評論。「長崎文学」107号(週刊号)は野沢薫子さん追悼号。野沢さんは昨年10月に御逝去。「西九州文学」52号は居原木咲子さんと白石昇さんの小説。
Re: 長崎県の同人誌 - 白石昇 URL
2025/12/29 (Mon) 06:15:27
ご紹介ありがとうございました。
早速該当記事読ませていただきました。
ここへの書き込みがなければ見落とすところでした。
重ねてありがとうございます。
同人誌評 - ひわき
2025/12/14 (Sun) 09:57:00
「西日本新聞」12月8日(火)朝刊「西日本文学展望」茶園梨加氏筆
題「それでも生きる」
丹生秋彦さん「ドリフトウッド」(「季刊午前」66号、福岡市)、和田信子さん「百日紅」(「南風」58号、福岡市)
田中青さん「合鍵」(「南風」58号)、髙﨑志乃さん「市場一区2 それからの日々」・木島丈雄さん「私をあきらめないで」(「季刊午前」66号)、下村幸生さん「あたいは捨て猫『ルナ』」(「宇佐文学」77号、大分県宇佐市)
「さくさく」坂本さん、書き込みをありがとうございます。反応があるのは励みになります。
お礼 - 坂本和子
2025/12/12 (Fri) 01:09:18
「さくさく」の紹介、ありがとうございました。
いつも全国の同人誌を丁寧にコメントしていただき、頭が下がります。本当にありがとうございます。
感謝と受賞 - ひわき
2025/12/05 (Fri) 15:33:10
「クレーン」(群馬県)和田伸一郎さん、「全国同人雑誌評」とクロネコゆうメールの詳しい情報をありがとうございます。
私へも全国同人雑誌協会ニュースレター10号(2025.11.20)を送ってくださったので、第19回2025全国同人雑誌最優秀作品賞の受賞作と受賞者を紹介します。
第19回 まほろば賞
「ルーアンの復讐」井本元義(「海」89号/福岡県)
「海冥」渡辺光昭(「仙台文学」103号・104号・105号/宮城県)
〈川林満賞/読者賞〉
「夜明けを待ちながら」水島あお(「響」31号/北海道)
〈優秀賞〉
「太平洋航路」えひらかんじ(「私人」112号)
「さらば、多賀城!」霧山文三郎(「茶話歴談」7号)
第19回 神戸エルマール文学賞
〈本賞〉
「ルートナイン」本多あにもる(「第九会議室」2号)
〈島京子賞〉
「揺れる」松良子(「八月の群れ」78号)
「タクシーと菅原のためのバガテル」真銅孝(「babel」7号)
クロネコゆうメール - 和田伸一郎
2025/12/03 (Wed) 10:20:03
同人誌の送料について書き込みがあったので、追加します。
クロネコゆうメールが厚さ2センチ以内で110円と最安値です。
ただ、ネットで会員登録をして専用の宛名シールを受けとり、サイトより印刷しなければなりません。その際、宛先の電話番号を登録しなければならないので、始めるまでのハードルが高いです。
いったん始めれば作業に慣れてくるので、この低料金は助かります。
全国同人雑誌協会ニュースレター10号 全国同人雑誌評 評者和田伸一郎 - 和田伸一郎
2025/12/03 (Wed) 10:07:28
「ニュースレター10号」全国同人雑誌評 評者 和田伸一郎
今回『文芸思潮』より6部送られてきた。同人雑誌評の楽しみはおもしろい作品に出会うことである。興味ある題材、文章の良さといったものに惹かれる。
『高知文学51号』(高知文学学校機関誌・高知県)は、初めて知る同人誌だ。300ページに散文の力作が載っている。
「終の塒」杉本雅史は、底辺生活をしている二人の男が語り手となっている。「和男」は、老舗時計店の三代目だったが、そこを潰して妻子にも逃げられ、死のうと思って屋上から飛び降り、生き残り、75歳の現在、胃癌患者であり生活保護受給者でもある。「清志」は、十代末から30年間精神病院に入院していた56歳で、木の玩具を作る作業所に通っている。
二人が出会うきっかけはともに住んでいる古びた木造アパートが解体されマンションを建てるということで、立ち退きを迫られているためだった。二人とも保証人がいないため、次の住処がなかなか見つからない。世間の生活保護受給者と精神病者に対する偏見がリアルに語られている。生活保護受給者は、許可を得られないと貯金が認められないということを私は初めて知った。
ただ二人が出会う場面は相手側が苗字となるので、初めは読んでて混乱した。両方とも最初からフルネームにしたほうが分かりやすい。「和男」の世間に対する憤懣と清志の目立たないように生きようというあきらめが交錯し、「和男」の死によって清志が感情を爆発させる。現代社会に依然解決できてない問題を提示している作品である。。
「ごめん」山内めぐみは、「御免」という地名に掛けた連作短篇だが、最初の「鹿児」をおもしろく読んだ。仕事を抜け出せなくて父親の葬式に出られなかった東京に住む「僕」が、実家のある高知へ墓参りに帰る場面から始まる。実家に行く前に、父親が息をひきとった病院を訪ねる。その間に「僕」のこれまでの人生が淡々と語られていく。村上春樹調の文体で読みやすかった。
そのほか、エッセイでは、「「酢みかん」のすすめ」大野早苗を読んで、酢みかんというものを食べたくなった。
『海101号』(福岡県)も、初めて読んだ。小説、エッセイ、詩、翻訳、短歌、俳句、コラムと様々なジャンルの作品が並んでいる230ページの同人誌である。
「凍裂」高岡啓次郎は、凝った作りとなっている。夫に嫌気がさし、15年間の結婚生活に終止符を打って早朝、「私」は男に会いに家を出ていく場面から始まる。
その男というのが、かつて500万円の懸賞金をかけられていた指名手配犯だった。その男が犯人であると通報したのは「私」だった。男の母親はショックを受け自殺した。その後、真犯人が現れ、男は釈放された。「私」は男の母親に済まないと思い懸賞金を返すと言い出したが、家族に猛反対された。男の母親の家にお詫びの手紙を書く。すると、男から返事が来て、みな自分の不徳の致すところで、気にする必要はないとの内容だった。それから男との文通が始まり、エゴイストの夫と較べ、男に心を奪われて家を出ていくという内容だ。恋愛ものにサスペンス要素を加えたもので、おもしろく読んだ。難を言えば、夫を通俗的な悪者にしないほうがよかった。
そのほかコラムで、「『九州・沖縄同人誌傑作選』を刊行」(花書院)を興味深く読んだ。各地域でこのような本が出版できれば、盛り上がるだろうと思う。そして「全国同人雑誌傑作選集」が定期的に刊行できればと思う。
『文芸同人誌「絵合わせ」12号』(福岡県)は、小説を中心とした60ページの同人誌で、これも初めて読む。
「あの日、下駄を持って」本多和代は長崎原爆直前から直後までの情景を、長崎市立高等女学校二年生「俊子」の視点で描かれている。その悲惨さを強調するでもなく、具体的な地名を上げて淡々と描かれている日常を通してその心情が伝わってくる。長崎原爆直前までを描いた井上光晴著『明日』とはまた違った、地元民ならではの地に足が付いた作品となっている。
『仙台文学106号』(宮城県)は、詩、随想、小説からなる70ページの同人誌で、名前は知っていたが、読むのは初めてだ。
随想「幻の森有礼伝」石川 繁を興味深く読んだ。かつて森有正のエッセイ集をよく読んでいたので、その祖父の伝記に興味がわいた。森有礼は「第一次伊藤博文内閣で初代文部大臣となって学校教育制度の基礎づくりに尽力したが、国粋主義者の反感をうけて暗殺された(1847~89)。」森有礼は「財産及言論ノ自由等」は「人民ノ天然所持スル所」という思想を持っていたという。
随想「文化翻訳に必要な条件とは何か―日本文学作品の中国語翻訳の事例―」王 霄漢を興味深く読んだ。「村上春樹の作品は中国読書人にも広く深く浸透している。」とは、私は知らなかった。しかし、中国人に好まれている翻訳は、原作に忠実なものより、「許される範囲内で、訳文に少し塩味を加えた」ものだという。淡白な日本料理が中国人に伝わりにくいように「中国人と日本人の審美的距離を縮めるため」だという。
『北斗六月號(718号)』(愛知県)驚くことに、同人誌でありながら月刊誌である。私には、同人誌を月刊で出すなどまったく信じられない。小説、短歌、エッセイ、評論からなる七六ページの同人誌である。
「最低」永野佳奈子は、「梨紗子」の九四歳の母親は、トランプ大統領さながらの問題年寄りとなっている。「「憎まれっ子世に憚る」というけれど、利紗子の母親は紛れもなくこの範疇に属している。」いまだに利紗子に「いちいち電話をかけてきて、確認してきたり、命令口調で指示したりもする。けちで「孫に一円の小遣いも、お年玉すらもくれなかった。孫に愛情をかけても、何の得にもならないと平気で言える人だ。」こうした母親を相手にしての苦労話なのだろうが、この九四歳の母親の奮闘ぶりについ笑ってしまう。巧まずしてユーモア小説になっている。