文芸同人誌案内掲示板
「海峡派」さんへ - ひわき
2025/02/12 (Wed) 20:37:37
創刊50年記念記念祝賀会は自誌関係者以外にもお声を掛けられて、準備が大変だっただろうと想像しました。よかったですね。川下さんのご報告を読んで、つくづく思いました。
「同人誌傑作選」は郵便番号順に掲載しましたので、「海峡派」が一番です。若窪美恵さん作「夏。あなたになる」は空襲の中を逃げ惑う母子の状況が詳細に語られて現実感がありました。
ご紹介ありがとうございます - kaikyoha
2025/02/11 (Tue) 23:37:26
ひわき様
「海峡派」161号のご紹介、ありがとうございます。
同人も高齢になり、人数も減ってきましたが、作品は集まっているし、気持ちは元気です。
50周年の祝賀会もささやかながら、無事開催することができました。今後ともよろしくお願いいたします。
また、花書院の仲西氏により『九州・沖縄傑作選』其の一、其の二 が出来ましたね。
ひわきさんの装丁ですね。
仲西氏の行動力(ひわきさんもですが)すごいですよね。濃厚な本ができたなあと感動しました。
今からゆっくり読んでいきたいと思います。
「九州・沖縄同人誌傑作選」 - ひわき
2025/02/09 (Sun) 15:01:17
以前お伝えした「九州・沖縄同人誌傑作選 其の一・其の二」が、花書院https://www.hanashoin.com/
から発行されました。地域の同人誌に声を掛け、今までの掲載作品の中から「これぞ!」と思う1作を推薦してもらいました。15誌から集まった15作品は1冊では収まりきれず2冊になりました。
花書院社長の仲西佳文さんの同人誌に寄せる思いからできあがった本です。各500円で花書院にて販売しています。
装丁は私、ひわきが担当しました。
同人誌評 - ひわき
2025/02/04 (Tue) 19:51:48
「西日本新聞」2月4日(火)朝刊「西日本文学展望」茶園梨加氏筆
題「意外な展開」
鈴木比嵯子さん『霧の扉』(梓書院、2024年11月、初出「ガランス」)、鳥海美幸さん「執行ボタン-20XX年-」(「龍舌蘭」213号、宮崎市)
杉尾周美さん「ぎょう鉄」、仁志幸さん「吉都線」(共に「龍舌蘭」213号)、出町子さん「ドアを開けて」(「詩と眞實」907号、熊本市)、古岡孝信さん「AI+MRI=NSK」(「二十一せいき」106号)
受贈御礼 - ひわき
2025/02/01 (Sat) 16:28:44
紹介する6誌を戴き、ありがとうございます。
●「八月の群れ」Vol.79(神戸市西区)は6作品を掲載。「八月の群れ アンソロジー」が電子出版されました。全同人が自ら選んだ作品集です。Amazon Kinddleで「八月の群れ」と検索してください。昨年9月9日に開催された「大阪文学フリマ」に参加されたそうで、野元正さんが「賑わいと参加者の熱い思いに大いなる刺激をもらいました。」と報告されています。紹介ページを更新しましたので、ご確認ください。
●「日曜作家」第49号(大阪市東淀川区)は小説2編と連載小説2編、詩、エッセイ、随想を掲載。安野さんが「編集後記」で「新聞に載っているコラムを書き写しつつ名作文学の作品集も書き写している。名作は無駄がなく、文章の流れが自然で音読しても楽しい。」と書かれています。自分の文体に問題ありと思っている私は、やってみようかな、と思いました。紹介ページを更新しましたので、ご確認ください。
●「詩と眞實」No.908 2月号(熊本市南区)は小説2編と詩、随筆を掲載。第53回「詩と眞實賞」は韻文の部(詩)は該当者なし、散文の部(小説は)斉藤てるさんの「矢嶋家の人々」第4章・第5章などに決定。月刊を守っている同誌1年間の締めくくりです。月刊発行で70名の同人・会員が参加する同誌ならではの賞ですね。
●「海峡派」第162号(北九州市八幡西区)は小説4編と詩、詩譜、短歌、俳句、エッセー、評論、詩時評、レポートを掲載。同誌は創刊50年を迎えました。記念祝賀会について川下哲男さんが詳しく報告されいてます。来賓祝辞では「九州文學」編集長、購読者代表、福岡県詩人会代表幹事、北九州文学協会理事のお名前とスピーチの要約が。出席者全員の自己紹介とスピーチも報告されています。ハレの席に他団体からの参加はいいですね。紹介ページを更新しましたので、ご確認ください。
●「絵合せ」第10号(福岡市西区)は小説5篇と随筆ほかを掲載。「編集後記」では、本誌を創刊から支えてくれた方がたへの感謝と書くことに対する思いが綴られています。
●「火山地帯」第213号(鹿児島県鹿屋市)は10作品と目録を掲載。立石さんは昨年12月に、草津のハンセン病療養所栗生楽泉園内にある楽泉園歴史館と重監房史料館を訪ねられたそうです。町の中心部は人であふれているのに、ここは他の見学者は誰もいなかった、と。好奇心の持ち様を考えてみようと思いました。
同人誌評 - ひわき
2025/01/10 (Fri) 14:21:07
「西日本新聞」1月10日(金)朝刊「西日本文学展望」茶園梨加氏筆
題「地域に生きる」
出水沢藍子さん「河口周辺」(「小説春秋」35号、鹿屋市)、浜崎勢津子さん「熊杖の里」(「文芸山口」378号、山口市)
齊藤きみ子さん「マミーズ・ヒストリー」(「小説春秋」35号)、木島丈雄さん「現場の人びと」(「季刊午前」64号、福岡市)、下村幸生さん「鹿男」(「宇佐文学」75号、大分県宇佐市)
受贈御礼 - ひわき
2025/01/03 (Fri) 13:37:45
紹介する8誌を戴き、ありがとうございます。
●「babel」第7号(大阪府八尾市)は小説3編と詩、エッセイを掲載。塩見さんの「編集後記」を読んで、気持ちが明るくなりました。氏は6年の休会を経て復帰。再び文章を書き始められました。今号にエッセイと小説各1編を発表。「他の同人誌の方々との交流や再会もあって、やはり『豊か』なのである。」と結ばれています。同人誌活動についていろいろ言われるなか、ひとつの答えを得たように感じました。
●「北斗」十二月號(名古屋市西区)は小説3編と短歌、アフォリズム、エッセイ、評論、書評、戯曲を掲載。月刊ですから毎月、紹介ページに目次を入力します。お名前が自然と記憶にあり、勝手に「こんな方かな」と想像しています。本誌は「人工天文台」と題して複数の方が短文を寄せておられます。拝読して、想像年齢と違っていたり人物像がなんとなく想像に近かったりで楽しんでます。紹介ページを更新しましたので、ご確認ください。
●「カプリチオ」第55号(東京都世田谷区)は創作5編とエッセイを掲載。本誌は2010年発行の第32号で受贈が途絶えていました。現在の同人の方がホームページで見つけて連絡をくれました。とてもうれしかったです。芦野信司さんが「編集後記」で同人誌持続の可能性について、責任は「書き手自身の知性の魅力度」にあるのではないか、と述べておられます。書くことに対してもっと自覚的にならなければ、と思いました。
●「詩と眞實」No.907(熊本市南区)は小説2編と詩、ボージュ、ノンフィクション、書評、追悼、を掲載。2025年の表紙絵とカットは東弘治さんの作品です。表紙は銅版画で、4匹の蛇が並んでいます。ハート型の鍵穴も。蛇の頭がリアルでドキリとしました。受賞報告は第55回九州芸術祭文学賞文学賞熊本市地区優秀作に出町子さん「チャイルド」、第46回県民文芸賞に植木英貴さん・齊藤輝代さん・貴田雄介さんのお名前が紹介されています。
●「海」第100号(福岡市中央区)は小説5篇とエッセイ、短歌、俳句、翻訳、詩、招待作品を掲載。記念の100号です。昭和62年(1987)からの「掲載一覧」は私にとって懐かしいお名前が並んでいます。初期の目標に「自由、真剣、闊達、命がけ」と書かれていて、吹き出してしまいました。ほんとうに「命がけ」のような熱い遣り取りがなされている場でした。
●「総合文芸誌 ら・めえる」NO.89(長崎市錦)は小説4編と俳句、詩、童話、エッセイ、評論を掲載。同誌は「長崎ペンクラブ」が発行しています。ずっと以前から入会されていた会員の方おふたりが今号に投稿されています。同人より範囲を広げたこのような同人誌創りもいいですね。紹介ページを更新しましたので、ご確認ください。
●「龍舌蘭」第213号(宮崎市清武町)は小説3編と詩、追悼、随筆、同人短信を掲載。追悼は同人として詩を発表してこられた書家の陣軍陽さんへ3人の方が想いを寄せられています。同誌200号記念展会場に掲げられた同氏の揮毫は味わい深い個性を放っています。受賞報告は鳥海美幸さんが「九州芸術祭文学賞文学賞」宮崎県優秀賞、「みやざき文学賞」は杉尾周美さん、鳥海さん、野々上万里さん、千葉まほさん、野田一穂さん。
●「北斗」一・二月合併號(名古屋市西区)は小説6編とエッセイ、評論、書評を掲載。寺田繁さんがバックナンバーを引き継がれました。本誌は昭和24年(1949)創刊です。月刊ですから、その量はかなりと想像できます。戦後4年目。初期の掲載作品は「特高に睨まれる戦中の鬱積」が記された作品も載っているそうです。大切な歴史の証言です。紹介ページを更新しましたので、ご確認ください。
2024年1年間に受け取った同人誌は93冊でした。
最も少なかったのは8月の1冊、多かったのは翌9月の13冊でした。
ご協力くださり、ありがとうございました。
同人誌評 - ひわき
2024/12/06 (Fri) 16:46:09
「西日本新聞」12月6日(金)朝刊「西日本文学展望」茶園梨加氏筆
題「長い歳月」
紺野夏子さん「ララバイ」(「南風」56号、福岡市)、今給黎靖子さん「ひこばえ」(「第八期九州文学」586号、福岡市)
江藤多佳子さん「深秋」(南風」56号)、由比和子さん「昭和四十年代初め 筑後川田園物語」(「第八期九州文学」586号)、出町子さん「森へ④」・斉藤てる子さん「矢嶋家の人々」第五章(「詩と眞實」905号、熊本市)
受贈御礼 - ひわき
2024/11/29 (Fri) 16:48:42
紹介する10誌を戴き、ありがとうございます。
●「九州文學」通巻586 2024年秋・冬号(福岡県筑紫野市)は小説9編と詩、俳句、川柳、随想、コラムを掲載。「編集後記」(不羈庵さん筆)に、開高健著『衣食足りて文学は忘れられた!?』(昭和35年、中公文庫)が紹介されています。「なぜ人は本を読まなくなったのか」との問いに対する考察です。衣食住が不充分な時は「生存を賭けた凄まじい戦いや精神の葛藤が生まれ、それが文学を生むエネルギーになっていたと思えてなりません。」と。
●「北斗」十一月號(名古屋市西区)は小説4編と短歌、エッセイ、評論、戯曲ほかを掲載。寺田繁さんが「編集後記」で日本語の言葉遣いについて書いておられます。みなさんもテレビのアナウンサーの喋りやインタビューなどを聞いて、同じ思いを持たれているのではないでしょうか。私は特に「いただきます」が気になります。甥がボランティア活動をHP上で報告する際、「海岸の清掃をさせていただきました」と書いているのを見つけて、「なぜ、しました」と書かないのかと文句を言ったら「今はこれが標準よ」と。謙譲語も敬語も丁寧語もごっちゃになっているんじゃないでしょうか。紹介ページを更新しましたので、ご確認ください。
●「カム」Vol.22は5作品を掲載。創刊時からのメンバーである住田元昭さんの訃報が紹介されています。写真家でもある住田さんは創作以外にもVol.12までの表紙写真を提供されました。世界各地で撮影されたモノクロの写真は印象的で、強いメッセージを感じました。受け取る度に、しばらく眺めていました。紹介ページを更新しましたので、ご確認ください。
●「あるかいど」第77号(滋賀県大津市)は小説9編と掌編特集「7にまつわる13粒のスターダスト」を掲載。74号掲載の渡谷邦さん作「水路」が第18回「神戸エルマール文学賞」を受賞されました。おめでとうございます。よかったですね。この賞は近畿圏で発行されている同人誌掲載作品を対象にしています。今回の応募同人誌数は87誌、作品総数は869作だったそうです。
●「詩と眞實」No.906(2024 12月号)(熊本市南区)は小説2編と詩、随筆に加えて井上智重さんの追悼を組んでいます。追悼には同誌掲載作品一覧と6名の方がたの追悼文を掲載し、「編集後記」(今村さん筆)では寄せられたお便りを紹介しています。熊本日日新聞社を経て近代文学館館長としてご活躍の様子などが記されています。年末恒例の「詩と眞實賞」の投票のお知らせもあり、今年1年の作品目録も載っています。
●「文芸 百舌」9号(大阪市城東区)は創作5編とエッセイ、その他を掲載。同人11名のうち10名の方が投稿しておられます。本誌「カーテンコール」には同人の方がたそれぞれの思いが綴られています。日常の出来事などフィクションではない文章からいろいろな思いが伝わってきます。
●「mon」vol.22(大阪市阿倍野区)は7作品とエッセイを掲載。うち1編はゲストの方の作品です。飯田さんが送付案内に一筆そえてくれました。当HPの掲示板で知っている方のお名前を発見されたとのこと。このようなつながりを聞くと、うれしいです。どうぞ連絡してみてください。またブックカフェ店主である同人の森崎雅世さんが、「理不尽な世界で自分らしく生きる フランス発痛快ラブコメ漫画」の出版に向けてクラウドファンディングに挑戦中。締め切りは12月6日です。
●「さくさく」90号(東京都台東区)は小説22編と詩、随筆、ノンフィクションを掲載。今号は節目の90号です。坂本和子さんが「編集後記」で創刊の頃を綴られています。「当初から主催者は置かず、全て会員の合議で運営しようと決め会の名前も、会誌の名前も仲間の投票で決定」されたそうです。それから30年。今号も316ページの迫力です。紹介ページを更新しましたので、ご確認ください。
●「私人」第112号(東京都新宿区)は小説8作品を掲載。「編集後記」(Iさん筆)に年齢と時間の感じ方について書かれています。「実際の時間が同じ位に感じられる年齢のボーダは19歳」という記述に驚きました。ヒトは人生の4分の3もの間、時が経つのは早いと感じながら生きていることになります。また今年も、もう師走だ、と焦る気持ちを抱きながら暮れてゆくのでしょう。
●「季刊 遠近」第88号(東京都板橋区)は小説7編を掲載。逆井三三さんの「編集後記」を読んで、いつもクスリと笑っています。この「クスリ」の妙がなかなか難しい。今回は戦争を論じ、「平安貴族は戦争は田舎者の馬鹿がやるものだと思っていた」とのこと。そうだったんだ。彼らの「最大の関心事は恋愛で、宴会をうまく回して気の利いたことを言える奴が重宝された」とも。高齢化が嘆かれる同人誌ですが、リタイアして平安貴族の生活を送っておられる方もいるのでは。最大の関心事が恋愛かどうかは存じませんが。紹介ページを更新しましたので、ご確認ください。
和田伸一郎さんへ - ひわき
2024/11/27 (Wed) 10:24:18
「全国同人雑誌評」の書き込みをありがとうございます。
8誌をじっくり読んで評を書かれるのは、怠け者の私からしたら感心するばかり。このような地道な作業が同人誌を支えているのですね。当HPにもストックします。